雄山閣
開催趣旨
博物館の存在意義は、現在、大きな転換期を迎えている。国際的には2022年にICOMの「博物館の定義」が改訂され、博物館は常に、時代や社会とともに変化・進展してきた。国内でも2022年に博物館法が一部改正され、根拠法や資料の扱い、さらに社会とのかかわりなどに新たな観点が加わり、博物館のあり方に大きな変化を求めるものとなっている。
博物館の役割が時代の要請に応じてますます多様なものとなりつつあるなか、社会と響きあう姿を創り上げていくためには、「博物館とは何か」を考えることをしていかなければ道筋を見出せない。つまり、博物館の理論と実践の考究、すなわち博物館学という思考のもとでこそ、現在の社会に適った博物館のありようが導き出せるのではないだろうか。博物館学は博物館の羅針盤となるはずである。そのためには、博物館学という考究のあゆみや議論をふり返り、現在および将来の博物館、さらには社会に対してこの学がどのような役割を持ち得るのかの追究が必要と考える。
このような認識に基づき、今だからこそ「何のための博物館学?」という命題を立て、問題提起と5つの問いをもとに、日本においてその意味をあらためて考える契機とすることが本シンポジウムの意図である。
プログラム
10月6日
12:30受付開始
参加費無料
*参加できない方にも
レジュメ無料配布
レジュメのみのお申し込みも大歓迎!PDFにて配布予定です。
13:05
【問題提起】博物館学は必要なのか
博物館学はだれのものか / 学の意味への問いかけ
駒見和夫
13:20
【問い1】博物館への眼差しは日本でどのように生まれたか
博物館学の萌芽 / 函館仮博物場を事例として
金山喜昭
13:45
【問い2】日本の博物館学は何を見据えてきたか
近代博物館学の階梯 / 棚橋源太郎が目指してきたもの
内川隆志
14:20
【問い3】日本の博物館学は何をしてきたか
日博協、行政そして博物館学 / 実りある対話は成立したのか
栗田秀法
14:45
【問い4】日本の博物館学はどのような状況にあるか
日本の博物館学の現在地 / グローバルな視点から問い返す
村田麻里子
